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ビジネスの世界での女性の地位


あなたの国やあなたの住んでいる文化圏には、女性の実業家は存在しますか?それは普通のことですが、それともめずらしいことですか?あなたの上司や社長が女性だったら、自分はどのような反応を示すと思いますか?あなたの住んでいる文化圏の映画やテレビ番組、連続ドラマなどの中に登場する男性や女性は、どれくらい自立した存在、決断を下したり、イニシアティブを取る存在として描かれていますか?

「数多くの女性が高等専門教育機関に進むようになってから30年経っており、労働力の46%を占めているにもかかわらず、会社の取締役会に名を連ねている女性はせいぜい6%、フランスの大企業の社長職に就いている女性は5%以下である。」
©OECDオブザーバー267号(2008年5・6月)

女性が会社社長となっていることもありますが(例えばTV5MONDEの場合)、フランスでは一般的に女性が責任のある地位に就いていることは少なく、(男性と)能力が同じ場合でも給料は低くなっています。
加えて、男性と比べて女性はパートタイムで働いていることが多いです。


働くことと子供を持つこと

あなたの国やあなたの住んでいる文化圏では、昼間子どもの世話をしているのは誰ですか?母親ですか、父親ですか?祖父母、隣人、あるいはベビーシッターですか?女性が働いている間、子どもを預かってもらえる何らかの手立てがありますか?父親として、あるいは母親として、幼い子どもを世話するのに2週間から6ヶ月の休暇を取れるとしたら、自分はどうすると思いますか?

西洋のフランス語圏の国では、母親は産休を取ることができます。例えばフランスでは16週間、ケベックでは18週間です。
また、子どもが生まれれば、男性の産休というのもあります。フランスでは、この男性の産休は2002年から存在します(出産時の3日間の休暇に加えて11日間の休暇)。取得する人も増加しており、今日では父親の70%が取得しています。
短期間ですが、男性は有給の育児休暇を取ることもできます。

フランスやベルギーでは、3歳未満の子どもは保育園やベビーシッターのもとに通うことができ、両親が仕事を続けることの助けになっています。
母親が自宅で子どもの面倒をみることもありますが、父親が子どもの世話をするために一時的に仕事を休むというのは例外的なことです。